次世代と描く原爆の絵 完成披露会を行いました

基町高校西棟展示ギャラリーにて原爆の絵の完成披露会を行いました。平和記念資料館の館長をはじめとした職員の方と12名の被爆体験証言者の方を迎えて行い、創造表現コース・美術部に在籍する約120名の生徒や保護者、東京と広島の被団協、東京の青年劇場ほか多くの関係者の方々のご臨席を賜りました。

証言者の方からは描いた場面の紹介や、被爆体験のお話を、絵を制作した生徒は原爆の絵を制作した感想などをお話ししました。原爆の絵の制作に携わらなかった生徒たちもまた、これを機に平和への想いを新たにしました。

「次世代と描く原爆の絵」は、原爆被害の実相を後世に伝えていくとともに、被爆体験を継承していくため、広島平和記念資料館が平成16年度から取り組んでいる事業です。生徒たちは証言者の被爆体験を聴き、想像を絶する光景をどう描くのか悩みながらも、資料を集め、証言者と何度も打ち合わせを行い、昨年7月末より約1年かけて35枚の「原爆の絵」を描きあげました。この「原爆の絵」は平和記念資料館に寄贈され、今後、証言者が修学旅行生などに被爆体験を話すときに、当時の状況をより理解してもらうために使われます。

この度は24名の生徒、OB3名、教員4名で、35点の原爆の絵の制作を行いました。これまでに描いた原爆の絵は約101点となります。被爆者の高齢化が進み、被爆体験の継承が急務となっている中、創造表現コースでは、これからも1枚でも多くの絵を制作していこうと思っています。今年もまた新たな原爆の絵の制作に取り組んでいく予定です。

原爆の絵はこの後、同会場(展示ギャラリー)において引き続き、7月いっぱいまで、同校生徒を対象に展示会を開催します。また、同校文化祭が開催される7月9日(土)は、一般の方も自由に作品を鑑賞できます。

美術科

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