創造表現コース授業レポート(3年生 日本画)大作自画像制作

後期になると3年生の多くの授業で来年1月に開催される卒業作品展に向けた大作に本格的に取り掛かっていきます。日本画の授業での卒業制作となる課題は、自画像制作になっています。サイズも卒業制作ということも踏まえてF30号(W727×H910㎝)になっています。前期の静物画課題がF15号(W530×H652cm)サイズに描いていたので、今回の課題はとても大きく感じます。とはいえ、作品への向き合う姿勢はサイズに関係なくその時できる自分の精一杯を出すことだと思います。生徒たちは前期の作品から得たことを十分に生かそうと試行錯誤を繰り返しながら制作に取り組んでいます。

制作工程としてはまず、描くテーマや細かなモチーフを決めてアイデアを練ります。自分自身をメインに発想を膨らませ、構想を練り、デザインを決定しています。ポーズや選ぶモチーフも三者三様でアイデアスケッチの段階から生徒の個性が十分に伝わってきました。

アイデアスケッチや小下図が決定したらそれらを基に大下図を描いていきます。大下図はそれを基に和紙に転写をするので実際のサイズに描いていきます。その際にアイデアスケッチや小下図では感じられなかった画面の寂しさを感じることがあるのですが、その時はモチーフの位置を変えたり増やしたりと細かな修正をしながら構成していました。また、デザインはそのままにして着彩するときに背景の色彩やマチエール(作品の絵肌のこと)を工夫して画面を構成しようとする姿勢も見られ様々な工夫を凝らしていました。

 

美術科 北岡

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