創造表現コースの取り組みや授業、美術部の活動の様子を紹介します。
今年5月、美術部の取り組みとしてゴールデンウィークコンクールを開催しました。コロナ禍の影響で不安な気持ちが大きくなるなか、学校が明るくなるようなユーモアのある作品を募集しようと、美術部役員によって企画されました。 テーマは「教室」です。コンクールには8点の作品が応募され、美術科教員による審査のもと、そのうち2点の作品が最優秀賞作品として選ばれました。美術部部会で表彰式を行い、受賞生徒には、2年生 笹尾文愛さんがザインした表彰状を手渡しました。 このたび応募作品を生徒コメントとともに公開いたします。また、最優秀賞作品には審査コメントをつけています。ぜひご覧ください。
生徒コメント うちのクラスの子をモデルに制作しました。誰かはヒミツです。寝ることを“舟をこぐ”と言うことから連想しました。
審査コメント 「教室」というキーワードから身近なクラスメイトの姿をアイデアのヒントにし、主人公の夢の中を物語にして表現した作品です。あえてセリフを省くことで読み手の想像力をかきたてる効果があり、ページをめくるごとに、夢を通じて広がっていく世界がよく表されています。 絵本という表現手法をうまく利用して左ページには現実世界(教室)を、右ページには夢の中を配置することで、双方を対比的に見ることができ、それによって平面作品では表せない時間の感覚や空間の広がりを見せているのが面白く、魅力的な作品です。
※絵本の内容はこちらからご覧いただけます。(画像をクリックしてください。)
生徒コメント 午後の授業で、ぼーっとする時間があり、1人の時間、自分だけの世界を感じることがあるので、夏らしいさわやかな世界で表現しようと思いました。クジラで気ままな自分を表現しました。
審査コメント 決められた時間に、決められた場所で、決められた時間割を過ごす…そんな教室のもつイメージから着想を得たのでしょうか。この作品は、そのような「教室」という枠から飛び出した瞬間の爽快感を一目で感じさせる、迫力ある作品です。鮮やかな青でまとめられた色彩は美しく、白いラインで分割された画面は作品にメリハリを与えています。また、青い空と海から連想される空間的な広さは、見る人に開放感を与え、未来へ広がる想像力がこの作品の魅力に繋がっています。
2年生 宮本 寿々佳「 変わる 」(水彩画)
生徒コメント 私は、今回のテーマが「教室」と与えられたときに、教室の窓を思い浮かべました。教室の窓から見える空の様子はいつ見ても違います。勿論、見る度に空の様子が変わるのはわかっています。しかし、それは教室から見ると普段より鮮明に見えると思うのです。以上の理由により、私は「教室」の窓から見える空を描きました。上から、晴れ、雨、虹です。
1年生 浦上 緒音「 自由なわたしたち 」(水彩画)
生徒コメント 教室は一人一人が友達と話したり、本を読んでいたりと自由な空間であり、自由に植物が育つ自然の中と同じだと思ったので、教室を自然の中のようにしました。知識を得る場所でもあるので、知恵の実とも呼ばれているリンゴも描きました。
1年生 倉本 真歩「 未来への扉探し 」(CG)
生徒コメント テーマである教室は、私にとって未来のための勉強をする場所というイメージが強かったので、教室の中に沢山ある扉はその1つ1つが、未来に繋がっているという意図で描きました。また、それに加えて私たちに知識を提供してくれる本も沢山描くことで、私たちの本分である勉強の要素も入れました。
1年生 永井 咲楽「 丑三つ時の授業 」(ペン画)
生徒コメント 学校にいる妖怪や幽霊、生徒のいない夜の間に授業をしているところを描きました。なるべく不思議な雰囲気が出るように工夫しました。
1年生 半角 穂乃香「 箱 」(絵画/ポスターカラー)
生徒コメント ミニチュアっぽい絵にしたかったので、面を意識して描きました。コントラストがはっきりするよう、意識しました。
1年生 山下 ゆり「 宇宙 」(水彩画)
生徒コメント 宇宙のように、知らないことばかりの新学期の学校の様子を表現しました。
ペンや水彩を使って、5月をイメージしたイラストを描きました。
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