高大連携芸術専門講座に参加しました。

高校生が大学の授業を体験することが出来る高大連携芸術専門講座(広島市教育委員会主催)が、広島市立大学芸術学部で開催されました。今年は、10月16日(土曜日)、17日(日曜日)の2日間の日程で日本画専攻の先生方から絹による日本画制作を学びました。
初日は、絹についての説明をしていただいた後、自分の描きたいモチーフを選び、F4号サイズの画用紙に鉛筆で下絵を描きました。構図に悩んでいる生徒もいましたが、先生方が一人一人に声をかけていただき、空間の取り方や、モチーフの特徴の捉え方など丁寧にご指導いただきました。下絵が完成すると墨で絹に形や陰影を写し取りました。2日目は日本画の岩絵の具の溶き方や絹の特徴についての解説をしていただいた後、彩色の作業に入りました。日本画で使用される岩絵の具は、水彩画やアクリル画のようにチューブから出してすぐに使用できるものではなく、顔料に接着剤の役割の膠(ニカワ)を混ぜ、絵の具を一色一色、自分で作っていく作業があります。初めて日本画を体験する生徒も多かったのですが、戸惑いながらも積極的に作業に取り組んでいました。また、絹ならではの柔らかい表現方法や絵の裏から色を塗る裏彩色などの技法に驚きと新鮮な感動があり、普段体験できない貴重な時間を過ごすことができました。

美術科 村田

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