京都市立西京高校との原爆の絵交流

10月14日放課後、京都市立西京高等学校2年生の生徒さん20名と原爆の絵を通して平和について考える交流会を行いました。西京高校の生徒さんは「平和文化」をテーマとしたフィールドワークの一環で広島に来られ、午前中に平和公園と資料館見学をしてから基町高校へ来校されました。基町高校からは原爆の絵を制作した2年生10名が参加し、5つのグループに分かれて交流とグループワークを行いました。

原爆の絵を通した交流会では、各自が描いた原爆の絵についての説明をお話ししたり、描いてみての感想を伝え、西京高校の生徒さんたちからは「原爆の絵を描こうと思ったきっかけ」や「どれくらいの回数打合せをして描いていくのか」など、色々な質問をいただき、それに応える形で交流を行いました。新型コロナ感染拡大のため、例年に比べて原爆の絵を通した交流会の機会があまりなかったので、今回、京都の高校生の皆さんに原爆の絵を間近で見ていただけてとても嬉しかったです。

また、西京高校の生徒さんが用意されたワークシートを使って、「幸せとは何か」をテーマにグループ毎に意見交流をしました。まず、「自分にとっての幸せ」について考え、付箋に書き出し、それを、友達や家族との幸せなどの「周りを含めた幸せ」と、自分の好きな事や趣味、目標達成等による幸せなど、いわゆる「自分の幸せ」の2つに分け、最後に「全ての人が幸せになることができるかどうか」について考えました。全ての人が幸せになることはとても難しいことではありますが、幸せを感じることのできる人が、世界中で一人でも多く増えるように、原爆投下のような忌まわしい出来事が二度と起こらないよう、これからも次世代への平和継承に努めていこうという意見が多く寄せられました。

「幸せ」という新たな視点からの意見交流により、「平和」に対する認識の幅が広がり、また、新型コロナ感染拡大防止の観点からオンラインでの交流が主となっていた今年度、他校の方に来校していただいて行う交流会はとても貴重で、有意義な経験となりました。

(創造表現コース2年平山)

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