創造表現コース授業レポート「2年生の授業」

◆2年生授業「CG 〜シンボルマークの制作〜」
この授業では、コンピュータを使って自分だけのシンボルマークを制作しました。自分の名前の由来や好きなもの、アイデンティティなどをもとにイメージを着想し、CGソフト「Adobe illustrator(イラストレーター)」を用いて制作しました。春の授業で学んだ基本的な操作方法に加えてより専門的な使い方まで習得できるよう、様々な機能を試しながら取り組みました。シンボルマークのコンセプトが伝わるような作品にするため、デザインに取り入れるモチーフを工夫し、CGだからこそ出来る形や色の美しさにこだわりました。

◆2年生授業「プロダクトデザイン」
この授業では、生活の中にある身近な問題や、より良い暮らしのために必要なものを考え、それを解決するための製品デザインを行いました。生活用品や食品、乗り物など、興味のあるカテゴリーのなかから1つを選び、3人程度のグループを作ってアイデアを出し合い取り組みました。また、グループのなかで、主に製品開発のリーダーとなる“開発担当”と、開発した製品を世間にアピールする“広報担当”を分担して行い、それぞれの担当内容に応じてプレゼンボードやポスターの制作を行いました。大きなパネルに制作するのは時間がかかり大変でしたが、伝わりやすいプレゼンボード、または印象的なポスターをデザインするため、製品の魅力をしっかりと考えながら取り組みました。

最後には完成したパネルを使ってプレゼン発表を行いました。他の人へ言葉を用いて分かりやすく伝えるための勉強として、製品のターゲットやコンセプト、魅力などを説明しました。発表を通して、「自分がどのようなことを考えながら取り組んだのか」「どのような工夫を凝らしたのか」を整理することができ、これからの制作に活かせる取り組みとなりました。

◆2年生授業「静物水彩」
この授業は教育実習生によるもので、静物水彩画の制作を行いました。コロナ禍ということもあり創造表現コースの卒業生に直接指導をしてもらう機会はなかなかないので、貴重な時間となりました。2年生を担当した実習生は全部で3名おり、クラスを2つに分けて、生徒は受けたい授業を自分で選んで制作に取り組みました。そこで一方は組まれたモチーフを囲んで制作することで基礎的な技術力を高める授業、一方は自分で選んだモチーフを画面上で構成することで構成力や発想力を高める授業を行いました。それぞれのクラスでは水彩画の基本的な制作手順から学び、参考作品や資料をもとにさまざまな水彩技法や画面の作り方があることを教わりました。最後はクラス全体で作品を並べて鑑賞会を行い、それぞれが学んだことをお互いに伝え合いました。

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