美術部企画 スケッチコンクールを行いました

今年の10月に、美術部の取り組みとしてスケッチコンクールを開催しました。コロナ禍の影響により、例年美術部の行事として春に実施しているスケッチ研修が中止となった代わりに、美術部役員によって企画されました。1・2年生を中心に募集をし、あらかじめ用意された3つのテーマ「光」「音」「温度」のなかからひとつを選んで制作しました。およそ40点の作品が集まり、美術科教員によって審査を行いました。

目の前にある風景がもたらす光や音、温度をはじめ、それによる印象や雰囲気などを、愛着をもって深く感じ取り、スケッチとして表現している作品を中心に、最優秀賞作品および優秀賞作品を選出しています。
このたびすべての作品を公開いたします。特に受賞作品には、生徒のコメントと審査コメントをつけています。ぜひご覧ください。

スケッチコンクール出品作品

最優秀賞

 

 

2年生 小澤 凛
<生徒コメント>
テーマ:「光」
リビングで寝ている妹を描きました。リビングのオレンジっぽい温かみのあるライトを浴びている妹の柔らかい雰囲気を感じていただけたらなと思います。

<審査コメント>
作者自身の妹を描いた作品です。描き込みがしっかりしているだけでなく、スケッチにおいて大切な“描く対象への愛着”が感じられ、その気持ちが今回のテーマである「温度」の暖かさをよく表現できています。白黒で描いているにも関わらず、色があるかのような暖かさを感じる素晴らしい作品です。

 

 

優秀賞

 

2年生 五十嵐 茜音

<生徒コメント>
テーマ:「光」
岩へ陽の光が当たり、はっきりとしたコントラストが出来ている様子が幻想的で魅力を感じたのでこの岩場を題材に選びました。岩のコントラストを強調したいと思い、ボールペン画にしました。  

<審査コメント>
黒のボールペンでの力強い描写を生かした作品です。ゴツゴツとした岩に光が当たっている箇所はコントラストを強めに描くことでメリハリをつけており、どこに注目させたいかがよく分かる構成になっています。

 

2年生 大原 萌里

<生徒コメント>
テーマ:「音」
祖母の家の近くの川と線路のある風景をかきました。川と電車の音は、聴いていると、祖母の家に来た感じがします。

<審査コメント>
水彩絵の具とクレヨンを用いた色とタッチの表現に工夫があり、その景色を見ている作者の気持ちが伝わってきます。クレヨンのザラザラとしたタッチが、その景色から聞こえてくる様々な音を表現しているように感じられます。

 

2年生 五藤 京香

<生徒コメント>
テーマ:「音」
鉛筆が折れた時のバキッという音を表現しました。爪の色や手の角度で圧力がかかっていると伝わるように工夫しました。

<審査コメント>
鉛筆の芯が折れたその瞬間を切り取った、とても面白い作品です。大きく手を描くことで迫力が感じられる構図となっており、大きな音が聞こえてきそうな作品になっています。

 

2年生 山下 聡美

<生徒コメント>
テーマ:「光」
実際にその場に行って岩に座ってスケッチしました。岩の橋の向こう側の景色から光が感じられたらいいなと思います。

<審査コメント>
大きな岩の奥から見える景色をうまく使い、水彩絵の具を用いてやわらかな光の美しさをしっかり表現できています。目の前の情景がもたらす印象を大切にして描かれた作品です。

 

1年生 伊藤 早利

<生徒コメント>
テーマ:「温度」
手の曲線に人らしさやあたたかみを感じたので、手の曲線部分を強調して描き、色を塗りました。また、手の血色感を強くするために赤とオレンジで塗りました。

<審査コメント>
手や指先のさまざまな表情を捉えた作品です。スケッチした手の構成の仕方が面白く、動きの軽やかさが感じられます。また、少ない色数で描くことで、手の温度をうまく表現できています。

 

 

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