広島・長崎発オンライン平和学習に参加しました

2021年12月18日(土)に、広島国際会議場にて開催されたオンライン平和学習イベント「5G LOVE&PEACE ONLINE SESSION」に6名の生徒が参加しました。このイベントはNTTドコモが主催する行事であり、広島と長崎からそれぞれ16名の高校生が参加し、平和学習を行ったのちVRアート技術を用いた共同制作を行いました。平和学習の時間では、広島からは内藤 達郎さん、長崎からは調 仁美さんによる講話をお聞きしました。VRアートの時間ではアーティスト・せきぐちあいみさんのパフォーマンスを見た後、長崎の高校生とオンラインでやりとりをしながら協力して3D空間に絵を描いて作品制作を行いました。

参加生徒による感想

創造表現コース2年 月下

平和学習の時間では、広島からは内藤 達郎さんが、主に広島に投下された原子爆弾とその後の復興の軌跡についてお話ししてくださいました。今まで私たちが受けてきた平和学習では原子爆弾とそれがもたらす悲劇を中心に学ぶことが多く、内藤さんのお話は新しく知る出来事ばかりでした。また、前向きに生きようとする当時の人々の強さを感じることができました。
続いて、長崎からは調 仁美さんが、主に長崎の原爆での慰霊碑や記念碑についてお話ししてくださいました。長崎の美しい風景とともに、形にされて残された多くの人々の願いや想いを見ることができました。今まで長崎のことは学習する機会がほとんどなかったため、貴重なお話でした。想いは形にでき、そして残し、伝えることができる。アートもそれができるとわかりました。

せきぐちあいみさんのVRアートパフォーマンスは、BGMとあいみさんの動作、仮想世界の動きがマッチしていて、私は目を奪われました。ビデオゲーム機とはまたちょっと違う不思議な世界、思いのままに世界を作ることができるという興味深いアートでした。
VR体験で班別に制作した作品の発表では、各班が平和学習で聞いたお話や、自分が知っている情報、思いを共有しながら作品に取り入れていることがよくわかりました。今回のVRアートはほとんどの人が初めて触るので、もちろんプロのように上手く描けません。全方位から形をチェックしなければならないことが特に大変でした。実際に触ってみて、せきぐちあいみさんの凄さが本当にわかりました。それでも、気にせずに空中に浮かぶ線を描くことを楽しみ、表現することで、想いが伝わる素敵な作品に仕上がりました。

今回のイベントへの参加は刺激的なことばかりでした。今回のように、明るい雰囲気で楽しく考える学習は新鮮かつ衝撃でした。核兵器の惨劇と恐ろしさを知る事と同時に、このように楽しく考えを深めて発信することも必要だと感じた1日でした。そして知識や思いは、言葉だけでなく、芸術や音楽など様々な方法で伝えることができます。このことはいつまでも忘れず、実践していきたいです。


創造表現コース2年 神谷

内藤達郎さんのお話の中に、平和記念資料館に展示されている懐中時計のお話がありました。時計は原爆が投下された時の1分後である、8時16分を指したまま止まっています。内藤さんの「この1分間はなんの1分なんだろう。もし時計に意思があったならどのように感じていただろう。これは皆さんも想像してみてください。」という言葉を聞いて、核心に迫るものがあると感動しました。また、調仁美さんからは小さなプルトニウムで街を崩壊させた核兵器のお話を聞き、そんなものを兵器として使う人間の恐ろしさを感じました。

VRアートの時間では、せきぐちあいみさんのパフォーマンスを見て、こんな表現があるのかと心が躍りました。「平和」という幅広く解釈できるテーマについて、長崎の高校生と意見をまとめるのは難しかったですが、VRの世界での共同制作は遠くにいる人のことを近くに感じることができ、とても不思議な感覚でした。

今回のイベントで、平和について楽しく深く勉強するというのは、より現在の社会問題を知りたいと思うきっかけになるし、過去に何があったのか記憶に残りやすいと感じました。また、それを自分や仲間と協力して表現することで、平和について自分ごととして考えることができるようになると思います。そして、このイベントを通して、広島にいる他の高校生や長崎の高校生、プロとして表現活動を行っている方、スタッフの方とお話ししたりインタビューを受けることは、ただ高校にいるだけでは経験することができませんでした。この経験を通して、人とのコミュニケーションをとる力や協調する力、柔軟に対応する力を得ることができたと思います。
このような貴重な経験ができる私たちはとても恵まれており、幸せなんだと改めて感じました。広島県にいる以上、「平和」ということについて考えなければならないと思います。そしてそれは、単なる綺麗ごとではなく、楽しく考えたり、いろいろな視点から深く考えたり、表現したりすることで、結果として「自分」に返ってこなくてはならないと思います。積極的に知ることや、自分ごととして考えること、意見を発し、様々な人と共有することで、平和だけでなく身の回りのたくさんのことについて見方が広がると思いました。これからも私は様々なことを体験し、人とふれあい、自分の「視点」を増やしていきたいです。

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