原爆の絵の制作

広島平和記念資料館からの依頼事業「次世代と描く原爆の絵」は、昨年10月に被爆体験証言者の皆さんと絵の制作を担当する生徒たちとの初顔合わせ会を行い、その後、グループ毎に打ち合わせを重ねながら制作を続けてきました。はじめに当時のお話を聞き、スケッチを描いては打合せを重ねて構図を決め、本画(油絵)の制作へと進みます。原爆の絵の制作は課外活動なので、休日を中心に制作し、約9ヶ月かけて完成させます。

現在は7月1日の完成披露会に向けて絵の仕上げを頑張っているところです。生徒たちは、見たことのない、想像するのも難しい情景を、証言者さんの言葉や写真などの資料を頼りに、少しずつ証言者さんの記憶の中に残る当時の情景に近づけてゆきます。この原爆の絵を描く目的は、当時の惨状を絵に残すことだけではなく、生徒たちが被爆体験を継承してゆくことでもあります。

完成した原爆の絵は7月の文化祭で校内にて公開し、その後、8月に広島国際会議場で開催される「高校生が描いたヒロシマ 原爆の絵画展」で一般に公開されます。生徒と証言者さんが共に描いた原爆の絵が、証言者さんの証言活動の助けとなり、多くの方の心に平和への想いを伝えてくれることを願っています。

美術科

PAGE TOP