12月7日(木)、今年度原爆の絵の制作を開始する生徒たちが、これから原爆の絵を制作するにあたり原爆や戦争についての理解を深めるため、広島平和記念資料館を見学しました。生徒の中には、何年振りかに訪れた、また久しぶりに訪れたという生徒もいました。当日は資料館の副館長さんに展示資料の説明をしていただきながら見学させていただきました。
被爆し火傷を負って亡くなられた方が実際に身に付けておられた衣服などを見ると、原爆の絵の証言さんからお聞きした話と重なり、改めて多くの人々がどれだけ心身に深い傷を負ったのかを強く感じることが出来ました。また、溶けたガラスや折れ曲がった鉄筋、崩壊した広島の街や建物の写真も、より多くの人に伝わりやすい原爆の絵を制作していくための大切な参考資料になりました。見学をした時点では私の原爆の絵はまだ下描きの段階でしたが、ぼんやりとしていた原爆の実相がはっきりとしてきました。私は実際に本画(油絵)で描き進めていく段階でつまづいた時にはまた資料館を見学し、当時の状況と証言者の方の記憶に残る風景をできるだけ鮮明に描けるようにしたいと思います。
また、別の日には講師の先生による平和学習講座をお聴きしたり、映画「ひろしま」を鑑賞するなどして、平和学習を重ねてきました。これから約7ヶ月かけて原爆の絵を制作していく貴重な学習の機会になりました。
創造表現コース1年 中原 雅