【2年生授業レポート】「Itobanashi」がつなぐインドと日本

2月17日(水)に西棟デザイン教室にて、広島大学出身の伊達文香さんにお越しいただき講演をしていただきました。現在ファッション業界が引き起こす社会的課題として、服の大量廃棄が深刻な問題となっています。この原因は服の大量生産にあり、それを支える労働者の多くは発展途上国の人々で、安い賃金で過酷な労働下に置かれています。また、これらの国々では、すばらしい伝統的技術を持つ職人さんたちが新しい職を求めてその技術を手放してしまうため、伝統的な文化が衰退してしまうという新たな問題も引き起こされています。

伊達さんは、このような状況をインドに行った際に目の当たりにしたことがきっかけで、大学在学中に「Itobanashi」という会社を立ち上げ、洋服を“適量生産・適正価格”で取り引きできるように活動されています。特に、インドの伝統的な刺繍を用いた製品開発や、職人さんたちが働ける環境づくりなどに取り組んでいらっしゃいます。

2年生の総合の授業で、SDGsと現代の社会的課題の解決の観点から自分の進路を考えることに取り組んでいたこともあって、伊達さんの講演を聞いて、グローバルに社会的課題を解決する働き方にとても興味を持った生徒も多く、私たちにとって大きな学びとなりました。講演が終わった後でも、伊達さんは私たちの質問に丁寧に答えてくださったり、お話をたくさんしていただきました。

お忙しい中、私たちのために貴重なお話をしていただいて本当にありがとうございました。広島県の志和町にある「Itobanashi」のアトリエは、素敵なかやぶき屋根のお店だそうです。ぜひ皆さんもご予約のうえ訪ねてみてください。

創造表現2年 水越

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