創造表現コース二年次美術研修(3日目:藍染・彫漆体験)

2021年3月23日〜25日の3日間で創造表現コース2年次美術研修が行われました。
今年は倉敷・徳島・香川を巡り美術館の鑑賞や伝統工芸の体験などをしました。
普段、学校では学ぶことのできない工芸や芸術に触れることができ大変良い機会となりました。今回の経験をこれからの制作や鑑賞に生かしていきたいです。
この記事では、倉敷美観地区でのスケッチと大塚国際美術館で制作した模写作品、生徒たちの感想文から一部抜粋したものをご紹介します。

創造表現コース2年 川﨑・古川

3日目:藍染(長尾織布合名会社)・彫漆体験(讃岐漆芸美術館)

四国の伝統工芸では、徳島県は藍染、香川県は漆芸が有名です。藍染では「阿波しじら織」の長尾織布の工場見学とハンカチの藍染体験を、漆芸では香川県の漆芸職人の方に教わりながら彫漆体験を行いました。伝統工芸の技法はとても難しいもので、体験しなければ分からない貴重さと、伝統工芸を継承していくことの大切さを知ることができました。

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感想

工場見学をして全ての工程を一箇所で行なっていることに驚いた。糸を柔らかくする体験は力が必要だったが、楽しかった。この体験をして気づいたのは職人さんはやっぱりすごいということだ。そして工場で働いている人たちはみんな生き生きとしていて楽しそうだった。海外との交流もあって、本当にすごいと思うし、これからどんどん藍染の存在が知られていけばなと思う。(岡田紗)

藍染体験では、染物が輪ゴムや割り箸を使った簡易的な方法でできるということで親しみが持てた。浸けるたび、藍が濃く変化して様子を知れるのはとても楽しく、やりがいを感じた。彫漆体験では、漆が使えば使うほど綺麗になるという性質に驚いた。彫ること自体も難しく、刃先の向きなどのコツを掴まないと削ることができなくて苦戦した。簡単にできそうにも見える作業が、コツが必要で、時間をかけて学ばなければ修得出来ないのだと改めて思った。(岡田友)

漆芸、特に讃岐漆芸は初だったので、ドキドキした。線を引くだけかと思っていたが、力加減に気をつけると2色の差ができたり、たくさん線を引いてベタ塗りを表現したり、様々な表現ができることを後になって知ったのでもったいないことをしたなと思う。次にやる機会があるなら、もっと大きな作品で、もっと時間をかけて描きたい。近年は伝統工芸に関わる人々が減っていると聞く。職人だけでなく、漆芸で言えば、漆の木を育てる人も減少していると思う。今回の体験を通して伝統工芸の素晴らしさだけでなく、どうやって後世まで残していくのか、ということも考えることができた。(平田)

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