1年生は基町高校に入学して約二ヶ月が経ちます。そろそろ各授業の進度や方法、課題の取り組み方にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
　創造表現コース1年生も美術の授業が本格的に始まっています。最初の授業は自画像デッサンです。自画像デッサンというと、美術の授業の中で好みの題材ではなかったと思う方も多いと思います。どうしても「似ている／似ていない」とか「上手／下手」という技術面に目がいきがちな題材だと思います。しかし自画像を描くことの本質は自分自身を見つめることにあります。見つめていった中で作品に込めたい思いやテーマをしっかりと持って取り組んでいきます。
　自画像デッサンでは一般的に鏡に映った自分自身をよく観察して描いていきますが、今年はマスクを外すことができない状態です。そこで今回は、事前に表現したい表情やポーズなどをカメラで撮影しました。写真はマスクで隠れている口元などを参考にする程度に、鏡も使ってよく観察して描いています。カメラを使用したことで、鏡を見ながら描くには難しい目線をそらした作品など、これまでの自画像デッサンとは異なった表情や印象の作品が生まれています。完成に向けてこれからどのように変化していくのか楽しみです。
美術科　北岡